ナワをつぐもの。

イラストをやる人ですが、ここでは主に考えてることやエッセイなどを嗜みます。

タラレバ娘がいつの間にか終わっていた

   「東京タラレバ娘」が終わりましたね。

   というか、9巻のあとがきで初めて知ったんですが笑

 

   岡田斗司夫ゼミでこの漫画を知って以来、一巻を買ってしばらく放置して、久々に読み返したらハマって、テレビドラマ化されれば華麗にスルーし、気づいたら新刊が出るたびに買っていました。

 

   予想通りドラマはひどかったらしいですが、やはりタラレバは漫画ですね。

   こういうテンション高い系の作風は、映像にする時点で野暮なのかもしれない。映像にしかできない表現よりは、絵にしかできない表現が合ってる。

   思えば「アオイホノオ」もそんな作品でした。

 

   イベントをさぼって、外の木陰で9巻を読んでいたわけですが、「うわあ倫子さん成長したなあもうこの巻で終わればいいのに」と思っていたら、本当に9巻が最終巻でした。

   けっこうヒットした作品だから終了ってそれなりのニュースなはずですが、なぜ知らずに買ったし。

 

   とりあえず、ズルズルと続かせなくてよかったです。

   にしても終わらせ方うまいなあ。東村作品を初めて、頭から終わりまで通して読んだわけですが、こりゃあ、とびきり一流の漫画家だ。

 

   こんな人が幅をきかせているんでは、日本で漫画家になるのは相当厳しいですね。漫画家ってこんな特別な人間だったんだ、って思わされました。

 

   漫画はやはり純粋な表現媒体ですから、所詮はアートなわけです。

   しかし、日本ほどの市場規模になれば、よほどの商業性がなければここまでのヒットにならない。

   アートとはいえ、コンスタントに連載し、それを何年も続ける力がなければならない。

   とはいえ、ビジネスとして描いただけでは、結局おもしろい漫画は生まれない。

 

   イラストレーションのようなドライさと、絵画のような情熱。これをどっちも持ち合わせていて、なおかつ週刊連載や月間連載の掛け持ちなど、作品数をこなせる体力も必要。

   なんて、なんて厳しい世界なんでしょう。あまりにプロの漫画家って、すごすぎる。

 

   漫画を仕事にしたかったら、絶対にアメリカの漫画会社に就職した方がラクですよね。

   アメリカの漫画って、話を書くライターや、作画作業でも下書き、ペン入れ、色ぬりなどを全て違う社員で分担していて、1人の作家ではなく企業が著作権を有するというシステムですから、それを踏まえると本当に、日本的ななんでも1人でこなす漫画家って、「職人」って感じですね。

 

   東村さんは連載を掛け持ちして、なおかつ育児もされているわけですから、消費エネルギー量は並大抵のものではないどころではないでしょう。

   只者には入れない世界だなあという実感をさせられましたね。この「タラレバ娘」には。

 

   ちなみにもっと純粋に1ファンとしてはなしをするならば、9巻を読んでいるときは「早坂さんかっこいいな」って思いましたね。キャラの中では一番好きだな早坂さん。

 

   男だけど早坂さんなら惚れるわ…

   掘れないけど。