ナワをつぐもの。

イラストをやる人ですが、ここでは主に考えてることやエッセイなどを嗜みます。

もう、将来のこと考えるのやめた。

   はじめてタイトルを先に決めて書くわけなんですが、我ながら「なにいってんだ」という気が笑

 

   もう、「俺は〇〇になってやる」というひたむきな姿勢が、実は一番ガキくさいんではないかという説が浮上しているのです。ぼくのなかで。

 

   もう少し踏み込んだはなしをすると、そういうひたむきな意思で地位を得た人は実はそんなにいないんじゃないか?という気がしてるんです。

 

   岡田斗司夫ゼミにゲストで出ていた赤井孝美さん然り、先日の特別授業でいらっしゃった某先生然り、現在インフルエンサーと呼ばれるような、評価経済で個人事業者としてやりくりしている人然り。

 

   はなしをしているところを聞いたり見たりしたことのある人はほとんど、「なるようになって今ここにいる」という感が強いように思えます。

   というように実際、本人たちはそう言っている。

 

   ぼくは常に、10年後20年後のことを考えていました。

   小学生の頃も中学生の頃も、どんな大人になりたくて、そのためにどんなことをすればいいのか、そんなことばかり考えたり、調べたりしていました。

 

   それは多分、現在の身の上に対して常に持っていた不満、いまのちっぽけな自分も20年後には立派になれるだろうという、強い劣等感の反動などがあったのだろうと思います。

 

   そして一番は、予測も予言もできない、不確定で不可視な未来に対する、不安の紛らしだと思います。

 

   でも実際、なろうと思って何かになるのはそれは実はすごいことであるはずなんですよね。

   すごいことであるからこそ、憧れて自分もそうなりたいと思うし、そうなることが偉いことだと思って、正しいことだと思ってしまっていた。

 

   医者や弁護士などの資格のある仕事ならまだしも、ぼくが思い描いていたのは漫画家やイラストレーターなど、名乗ったもの勝ちの世界。

   なろうと思ってなってしまえば、それは本当に、万人に1人の世界なわけです。

 

   だからこそ実際に多いのは、「なんとなくがむしゃらにやっていたらこういう人になってた」とか、「○○になりたいと思って業界にアタックしてたんだけど、他の仕事受けてたらそればっかりやってた」みたいなもので、実は案外プロには「思ってるよりは」なりやすいのかもしれない、とこう思ったんです。

 

   本当に難しいのは、「なりたいプロになること」。

   つまり「なりたいプロを選ぶ」ことが本当に難しい。

   

   選択肢を持つことができればできるほどそれは強さの証である、というぼくの考え方でいえば、それは当たり前のことだと気づきました。

 

   どう考えてもぼくは早熟な人間ではないのだから、そんな強さはどこにも持ち合わせていないわけです。

   中村佑介さんの言っていた、「将来なにをするかなんてことは、もっと気軽に考えてればいい。それよりするべきなのは、学生のあなたは勉強しなさい」の意味が、ようやっと完璧にわかった気がします。

 

   未来に向き合うのは暇人のすることなのかもしれません。

   もちろん、時代の変化が速すぎる昨今、先見性は必要だと思います。

   

   でも時代に合わせるより、時代を読むより先にすべきなのは、勉強すること。

   何になりたいか何をしたいか考えることより、勉強すること。

 

   何になりたかろうが、とりあえずやっておけばいい勉強なんていくらでもあるわけです。

   美術の基礎全般から、社会に普遍的な知識まで様々。

 

   必要最低限の勉強だけして、あとは働いてもがいて、人の信頼集めていれば、そのうち何者かになっている。

   そんなもんなんでしょう。おそらく。

 

   だからこそ、やりたいことをやるのが若者だなんていう昨今の風潮には、ぼくは変わらず「んん?」と思ってしまう。

 

   何をやりたいかなんて自分と向き合うことは、実は万人に必要なことではない。

   内田樹先生言う所の、青い鳥を追い求める人間は、一共同体の中でほんの少しだけならむしろ必要なんだけど、多すぎると共同体が成立しづらくなるというやつでしょうか。

 

   とりあえず、ぼくのいまの目標は20年後でも10年後でもなく、3年範囲ですよ。

 

   「フランスに留学する」

   「金を稼ぐ」

 

   とりあえず、これだけ肝に命じていれば、そのあとのことはいいかな。

   金さえ稼げれば、これができると思った人が勝手に仕事をふってくれるでしょう。

   

   これは、考えすぎる癖がついた自分への戒めと、単に考えることに疲れて、考え事を減らしたいという最近の気持ちの2つに基づく考えです。

 

   目の前のやることだけ考えてたい。

   前からちょっと思ってたことだけど、より強固になりましたね。

 

   それもこれも、夏休みが忙しいから笑

 

   ぼくのように、今やってることから繋がればいいとか、自分が納得して責任持ってできることならいいとか、そんな風に仕事に対してそこまでこだわりのない人間には、このくらいでちょうどいい。

 

   趣味と仕事は分けたいし、仕事はとことんドライにやってたいですから、いまだっておんなじことなんですよね。

   

   ただただ淡々と。

   ただ1つ、ぼくらしく。おもしろく。

   それでいいんだと思います。