『ブラックパンサー』公開日レビュー(ネタバレなし)

映画を見ていて、たまに最高の瞬間が訪れることがある。

 

目が画面に完全に釘付けになり、まばたきを忘れる。

手足が麻痺し、体の感覚がなくなる。

 

まるで催眠術にでもかかったかのように、映画に見つめられてしまうのだ。

 

ブラックパンサー』は、まさにそんな瞬間をもたらしてくれた。

 

期待せざるを得ない本作

 

だっさい前説から始まりましたー!

ブラックパンサー」公開日レビューです。やってみたかった。公開日レビュー。

ずっと楽しみにしていたこの日に、ぼくは最高に満たされています

 

日本公開前から絶賛の嵐だった『ブラックパンサー』。

映画レビューサイトのRotten Tomatoes(ロッテントマト)でも97%評価を獲得するなど、最高の滑り出しで本国では迎えられました。

MCU最高傑作との声も高いとか。

 

日本での公開日は今日、3月1日。

空いてる時間を狙って、平日である今日の夕方ごろに突入。ガラガラでした笑

 

総評しようと思います。

 

まさにMCU最高傑作。1万円でも観るべき。

 

黒人主人公の映画としても、キャストのほとんどが黒人の映画としても、黒人監督の映画としても異例の大ヒットだったそうで、まさに映画史に残る伝説だと思います。

 

もちろん映画を観る時や見終わった直後はそんなこと知らなかったわけですが、それでもこの映画には、アフリカの魅力と黒人のアイデンティティはガンガンと伝わってきました。

 

つい今日の昼頃に「山田玲司ヤングサンデー」というニコ生の録画を見たのですが、今回の話題が『バーフバリ 王の凱旋』の話題だったんですよね。

 

ぼくはその映画観てなくて、むしろその放送で初めて知りました。

そこでの話によると、「王の王国、および民への忠誠と、国民の王への忠誠」といった感じのテーマだったそうです。

黒豹を観終わってからこの話を思い出したのですが、黒豹もまさにそんな感じの物語でした。

 

ワカンダという王国と、その伝統に尽くす王、王族、戦士。

ワカンダ王国そのものがシンボルとなって、国を守るために戦士たちが一丸となるのと同時に、人格と能力を併せ持った、誰もが王にふさわしいと認める主人公ティ・チャラへの信頼が戦いの行く末を左右していくという流れが、最高に熱かったです。

 

 

ブラックパンサーの魅力

 

ブラックパンサーといえば『シビルウォー キャプテンアメリカ』ですでにお目見えしていたヒーローですが、あのときに知ることができた魅力を、本作でも存分に堪能できます。

とくに序盤の、アフリカらしい民族的な楽曲が続いてからの曲のテンポアップ、迫力あるカーチェイスと追跡、戦いのシーンは、演出的に神がかり的でした。

カリオストロの城』のカーチェイスで、ルパンのテーマソングがかかると同時に車を発進させるシーンのあの高揚を思い出させます。

 

真っ黒なその姿も相まって、闇に紛れて忍び寄る魅力のあるブラックパンサー

これといった武器も持ってなく、本当に近接格闘と爪だけで戦ってるようなものなので、スパイダーマン的魅力もありますね。

仮面ライダー1号もそうですが、特に武器もなく拳と心で戦うようなヒーローは、心から親近感を持てるのが好きです。

 

 

王、そしてワカンダというシンボル

 

ヤングサンデーの放送では、山田玲司さんが民主主義が当たり前になったこの世の中に、『バーフバリ』は王への忠誠という古来の政治スタイルの、アイデンティティやスピリットがもたらす国民の一体感という価値観を投げかけてきたというような話をしてらっしゃいました。「この映画がいまウケているということには、何か意味があるんじゃないか」と。

 

黒豹もまさにそういう魅力があって、同じ信仰や誇りの元、みんなで一つになるというノリに感動できる人は、確実にはまれると思います。

 

例えばそれは『アバター』の、主人公が先頭に立って決起をうながすくだりだったりするかもしれないし、『風の谷のナウシカ』でナウシカが風の谷を背負って伝説を受け継いで行く物語とも重なります。

あと、『仮面ライダーフォーゼ』の劇場版とか。

 

巷で話題のインフルエンサーという存在があって、その個人に向かって人が集って協力しあっていくという昨今の風潮も、思えばみんなシンボルが欲しいという思いがあるのかもしれません。

 

ブラックパンサー』はそういう映画なので、とにかく主人公以外のキャラが主人公と同じくらい活躍します。

スパイダーマン ホームカミング』はピーターのみに焦点を置くべき作品でしたが、『ブラックパンサー』はそれとは違い、国単位の威信がかかった物語です。

 

なので、戦える人間はみんな戦う。というかみんな戦える。

MCUのこれまでの作品と比べると、実はそこも結構新鮮です。

これまで、ヒーローはみんな少しは孤独な一面があったものね。

そこへいくと、ティ・チャラへの王としての信頼と国家への忠誠によって、科学者だろうが親衛隊だろうが敵対している部族だろうが、みんな戦います。

 

王へ仕えることを誇りとする親衛隊がみんな女性なんですが、その女性たちがまーかっこいいんだ。

巧みに槍術を駆使して、国の脅威と戦う勇敢な姿に惚れます。

 

 

 

まとめ

 

ざっと感想を述べました。

MCU最高傑作との呼び声もある『ブラックパンサー』でしたが、まったく過言でないと思います。

MCU作品としての新境地を切り開いた作品であり、黒人映画としての快挙を成し遂げた素晴らしい実績も残しました。

 

今回この最高のヒットを飛ばすことができた要因として、そもそもディズニーはこういう物語が得意だということがあると思います。

 

今回の『ブラックパンサー』はいわば貴種流浪譚のようなものだと思いますが、そういった王族の世襲の話はディズニー映画ではそこかしこで見てきたと思います。

また、大自然を舞台にしたドラマを描くことについても経験値が高いので、全体を通してディズニーの強みが最大限に生かされた作品であるというのが、『ブラックパンサー』が最高におもしろい映画になった要因だと思います。

 

そして、迫力ある映像作りやかっこいい小道具、衣装やメカなどのデザインはマーベルスタッフが得意とするところなのはいうまでもありません。

つまり、マーベルスタジオとディズニー映画それぞれの個性による、MCU史上最高の化学反応だったというのが、ぼくの感想です。

 

 

MCUに重大な影響を与えることは間違いない今回の『ブラックパンサー』。

『インフィニティウォー』でもワカンダは深く関与すると思いますが、先述のディズニーの持ち味を踏まえると、明らかに前2作の『アベンジャーズ』とはそういう意味でも風合いのガラリと変わった作品になることは想像に難くありません。

 

しばらく興奮の冷めやる気配のない『ブラックパンサー』ですが、さらに『インフィニティウォー』の公開も迫ってきています。

 

一度離れていたMCUの映画シリーズですが、ぼくは再び虜です。

マーベルスタジオは2020年以降の公開スケジュールも公開したようなので、今後もしばらく、我々を楽しませてくれることを期待しましょう。

 

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