大島薫さんのファンイラストを描いたので解説と自己添削

今回は、作品のメイキングと反省点について。

 

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右のペン入れした絵に、Photoshopで色をつけました。

こうしてみるといろいろと粗が見えますが、個人的には少しはおもしろい絵にできたのではないかと思っています。

まずは、作品について解説を。

 

大島薫という人物

今回の作品のテーマはこの本です。

 

        男の娘どうし恋愛中。

 

大島薫さんと、当時の彼女(男の娘)のミシェルさんの恋愛事情をベースに、大島さんの自伝も兼ねたような構成になっているコミックエッセイです。

背景に使ったピンク色はこの表紙のピンクと同じような色にしているほか、モチーフなどもこの本を何回も読み込んだ上で決めていきました。

 

 

1.ワンピース 

 

     

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大島さんにはエッセイの表紙と同じ、青のセパレートワンピースを着せています。

そして大島さんといえば、性に関して豊富な知識や経験を持っていることでおなじみで、なによりエロガキだった子どもの頃から性に関する医学的知識や人間の心理に関心がある方です。そもそもエロビデオに出演して有名になった方ですし。

 

もうAVは引退なさっていますが、やはり大島薫とエロは切っても切り離せないもの。

なのでちょっと思わせぶりに、裾をまくっていただきました。

 

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とはいえ女性ではなく男性です。しっかりとトランクスを履いていただき、股間のあたりは少しもっこりと。余談ですが、大島さんはでかい

そして内側に描かれているパンですが、これは大島さんがご自身をパンセクシャルと言い表しているのが元になっています。パンセクシャルだからパン。ネタが安易なんじゃ。

 

パンセクシャルのパンがブレッドのパンなのかはわかりませんが、たぶん違うでしょう。パンセクシャルというのは、日本語でいうと「全性愛」。男だろうが、女だろうが、男の格好した女だろうが、女の格好した男だろうが、どちらでもなかろうが、誰であっても好きになったら好き、というものです。バイセクシャルよりも広いですね。

 

エッセイの1ページ目にも書いてあることなのですが、大島さん的にはセクシャルマイノリティに名前をつけてカテゴライズすること自体に疑問をお持ちなので、他のインタビューでは明確にそういう区分を名乗らなかったりもしています。

 

というのも、

「多角形に角を増やせば増やすほど丸に近づいていく」

と例えられているように、カテゴライズすることで型にはめてしまうことよりも、自分らしく奔放になること、他人のそれを理解することが重要であるという考え方をされているんですね。

「この人は顔立ちがこんな感じで、喋り方がこうだから、△タイプか」というようなジャンル分けはしないでおこうと思っています。世の中、すべての人がマイノリティですから

他人の意見を気にして生きても、何もいいことはない | 女子SPA!より引用)

 

大島さん自身、単に「女装が好き」というだけで、おかまでもなく「女性になりたい」という願望があるわけでもありません。性自認も男性です。恋愛の相手もまったく無制限で「好きになった人が好き」というスタイル。

 

マイノリティどころかこんな人大島さんしかいないと思うのですが、たとえ何かのカテゴリーに属している人であってもそのカテゴリー内でも嗜好や価値観は様々だとおっしゃっていて、結局は誰もがみんなオリジナルだという見方をされているそうです。

ぼくもそこに共感していて、「大島薫は他の何でもなく大島薫」という考え方を体現する生き方に惚れ込んでいます。

 

2.大島薫という作品

 

大島さんは、型にはめることなく個人が個人であるということにこだわりをもっています。それを表現する必要性が強いと思いました。

 

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不思議なものですけど、AV女優時代、年配の記者さんに取材を受けたことがありまして。普通だいたい記者さんっていろいろ調べてくるんですけど、その方は「そもそも君は何なんだね?」っていう感じから入って、最初は「大丈夫かなこの人」と思ってたんですが、その記者さんは僕の半生を全部聞いてから「君はいま自分の人生を使って作品づくりをしてるんだね」とおっしゃって。そういうことかもしれないなと思いましたね。

元男の娘AV女優 大島薫インタビュー「僕のは『女装』じゃない。もう装ってはいないから」 - KAI-YOU.netより引用)

 

 という発言からも引用して、絵筆と絵の具で「作品」という意味合いをアピール。

エッセイの表紙でもたくさん散りばめられているハートをパレットに見立て、「いろんな属性が混ざった人」という感じを絵の具で表現しています。

 

3.ちょっぴりへんな“性”春

 

さて、大島薫さんもかつてはエロガキでした。

中でも一人エッチに関する知識や方法を、長らく誤っていたそうなのですね。

 

エッセイにも書いてあることですが「そうか!穴になにか入れてするものなんだ」という誤解をしてしまった大島少年は、(これは本には書いてないけどもってたゲームボーイから抜いた)単四電池を使って、男の穴といえばあそこだけ…お尻に入れていたそうです。たまげたなあ。

 

それをこの部分で表現しています。

     

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パレットに見立てたハートをお尻にも見立て、谷間の部分に電池を配置。

「中学生になって誤解が解けるまでの間に、単四電池は単一電池になっていた」という記述を元に、二つの電池を描きました。

 

 

反省点 

 

 

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さて、一通り解説ができました。

ここからは自己添削です。

 

色について苦手意識があったのですが、その割にはだんだんとなれてきたような気もします。しかしながら、色数に関してはいいかもしれないけど、画面の中での面積という意味でのバランスは悪いかもしれませんね。

 

基本的にはエッセイの表紙の色と、大島さんの青のワンピースの色をベースにはしているものの、パレットの絵の具のあたりがちょっと中途半端に主張している気がします。

画面上部には電池が描いてありますが、そのへんのスペースにはピンクしかなく、いまいち色彩が調和していない印象。電池のあたりにも、ピンク以外の色で何か描いてあげるべきでしたね。

 

あとは、パンツのもっこり。

ペン入れの段階ではけっこうもっこりさせたつもりでしたが、これではよーく見ないとわかりませんね。もっと強調すべきだった。

 

あと、絵の具のチューブはやっぱり練りこみが足りなかったかな。

「L」とか「G」とか書くだけでは、大島さんの広い世界観を表すことができきれていない感じがする。

ちょっと逃げのデザインっていうか、もっと考え抜くべきだったかな。

 

あとは単純に、電池が電池に見えない笑

ほんとに単純に、ぼくのデッサン力の問題でしょうね。お恥ずかしい。

 

 

総評

 

卒業制作がてんでだめだったぼくですが、あれから少し経って、だんだん絵が上手くなってる気はしています。もっとも、学校の課題よりもたくさん時間をかけられるからというのはあるんだろうけれど。

 

完成までやりかけのまま放置してしまっていましたが、完成させて良かったです。

割と気に入る、いい作品になったから。

 

ただ、だからこそ他の甘い部分が惜しい。

もっと作品数を重ねないといけないんだと思いました。

次の作品も描いてるので、また完成させて添削しようと思います。

また、今度は誰かに見てもらうことも検討しています。

 

とりあえずお金を稼ぎたいので、オリジナル作品をどんどん貯めていきたいですね。

だから今回の大島薫さんのイラストはそういう意味では違うんだけど、でも好意をモチベーションにして描くイラストはやっぱり楽しいです。

 

ご本人から反応があるのも嬉しいので、また描こうっと。